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育苗方法として、地床育苗、ポット育苗、セル育苗の
3種が主にあげられます。
ここでは、ポット育苗とセル育苗を取り上げて解説します。
なお、低温期の育苗は電熱温床で行います。
◆ ポット育苗 ◆
トロ箱(木製または発泡スチロール製)と
ポリ鉢(9cm程度)を
準備します。
育苗壇上は、市販の育苗培土に畑土を混ぜるか、
畑上に砂を混ぜたものを用います。
トロ箱に培土を入れ、条間5〜6cm程度で条まきします。
双葉展開時に2cm間隔に間引き、
本葉2〜3枚時にポリ鉢へ移植します。
肥料は1鉢当たりIB化成1号を2粒ほど入れるか、
液肥を用います。
◆ セル育苗 ◆
専用のセルトレイ(128穴、200穴など)を一般的に用います。
薄いプラスチック製の場合は受け皿として
水稲用育苗箱を準備します。
育苗培土はセル苗専用の培養土を必ず使用します。
育苗トレイに専用培土を入れ、かん水します。
培養土が落ち着いたら種子を
セルの中央に位置するようにまいて覆土します。
その後、セルの底から水が出るくらい十分にかん水します。
なお、種子はペレット加工したものを使用すると効率がよいでしょう。
かん水後は、ブロックやタル本等で積み、その上に置きます。
なお、均一に発芽させるために寒冷紗等をかけます。
は種後の管理はポット育苗に準じます。
なお、培土の肥料は2週間程度で切れるので、
かん水を兼ねて液肥の2、000〜3、000倍液を
1日1回程度行います。
◆ 育苗期間 ◆
定植適期は、ポット育苗の場合は育苗日数35〜45日、
本葉展開葉数5枚で、セル育苗では同じく3〜4週間、3〜4枚です。
なお、定植1週間前頃から、かん水を控えるなど
苗の順化を行って揃え傷みしないようにしましょう。
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